良質な睡眠のためにとりたい栄養素 ②サフラン
- ストレス

サフランとは
サフランは、ヨーロッパの地中海沿岸を原産とするハーブの一種で、古代ギリシャ・ローマ・エジプトの時代から、香辛料や薬用として用いられてきました。現代においても「パエリア」「ブイヤベース」「サフランライス」などで調理のアクセントとして活躍しています。
古代ギリシャでは、サフランの黄色が珍重され、王族だけが使うことを許されるロイヤルカラーになった時代もあったそうですが、その価値は今でも続いています。
サフランは1年間で48時間しか収穫出来ない希少な花でもあり、世界一高価な原料とも言われています。
日本では漢方薬として使われたり、お茶として親しまれています。
サフランエキスの効能
①睡眠の質の向上
ヒトを含む動物にとって、睡眠は重要な生活習慣です。
睡眠は、身体の回復や記憶の定着、身体の成長など大きな役割を持っています。
サフランの効果により、睡眠の質の目安であるノンレム睡眠が増加したとのデータがあります。
サフランの成分であるクロシンを投与したマウスにおいて、ノンレム睡眠が増加しました。
②うつ症状の緩和
ヨーロッパでは、サフランの色と香りは、人の気持ちを引き立て明るくすると信じられていました。
16世紀のイギリスでは、陽気で楽天的な人に会うと、「サフランのべッドで寝ていたのだろう」と言っていたとか。
学術的には、サフランエキスを摂取することで、うつ症状の改善が見られたデータがあります。
③サフランはPMS症状を緩和する
女性にとって無視できない PMS (月経前症候群)が、近年注目されています。
個人差も大きく、また相談できずに人で抱え込んでいるという方も少なくないのではないでしょうか。
サフランエキスを摂取することで、PMS症状が緩和されたとのデータがあります。
④記憶学習の改善
年齢とともに記憶力の低下を気にする方が増えてきます。
認知症やアルツハイマー症状など、記憶に関連する病状も、社会問題となっています。
サフランエキスにより記憶学習の改善やアルツハイマー症状の改善が見られたデータがあります。